私は地方の旧帝大大学院を卒業し、新卒でそれなりの大手メーカーに就職しました。
新卒受験者数が数万人の企業を受け、内定をもらい5年間その会社で働きました。
しかし、配属部署や配属部門に不満があり、5年で退職しました。
この経験をもとに大手メーカー総合職で働くことのメリットとデメリットを紹介したいと思います。
大手メーカー就職のデメリット
この記事で伝えたいことのメインはデメリットになりますので、最初にこちらを紹介したいと思います。
1.配属部署に自分のキャリアが左右される
大手メーカーに総合職で採用された場合、最初の配属部署によって人生が決まるといっても過言ではありません。
配属部署によって自分が技術者としてスキルや経験を身に着けていく分野が決まるからです。
大手メーカーは様々な分野の事業を持っています。
それが、すでに下火であった場合、縮小する産業の技術者となってしまいます。
新卒で入った会社に骨をうずめるなら良いのですが、転職をしたいと考えたときにこれが大きな障害となります。
配属される可能性があるので、まったく興味のない事業がある会社に行くのはやめておきましょう。
ちなみに、大手の企業で別事業に異動するというのは、たやすいことではありません。
入社前から配属部署が分かる会社、専門職としての採用であれば、こういったことが少ないと考えられますので、就職活動時はよく検討ください。
2.配属部署に自分の居住地が左右される
総合職で採用されると、転勤の可能性があります。
自分が配属された分野の拠点を中心に転勤することになりますので、配属が決まった際に自分が住む可能性がある地域が決まるということになります。
まだ結婚していなく、配属された場所で結婚相手を探す場合、配属された場所=第2の実家となる可能性があります。
結婚して子供も生まれると、住む場所というのは非常に重要になってきます。
配属部署により人生が大きく変わるということををしっかり意識して会社選びをしたほうが良いです。
3.独立するためのスキルが身に付きづらい
基本的に会社での仕事は、大規模な投資をして、コスト削減や新商品の生産により利益を上げていくスタイルになります。
なので、会社で学んだことを独立して小規模にしようとしてもなかなか再現できません。
なので、同じようなメーカーに転職するしかキャリアを変えていく選択肢がありません。
しかし、知財系の部門などに配属されると、経験を積めば独立などの可能性も出てきますので、この項目も配属部署によるといえます。
大手メーカー就職のメリット
私が大手メーカーに勤務するメリットとしては、次の3つですね。
1.同期のレベルが高く、刺激になる
新入社員研修の時から、同期のプレゼン力、英語力に驚かされました。
技術系の同期も非常にレベルが高く、異分野の高度な研究の話が聞け、とても楽しかったです。
資格試験なども皆当然のように1発合格するので、落ちないように頑張ろうと意気込み、勉強へのモチベーションが上がりました。
2.配属部署によっては最先端の研究開発に携われる
配属部署によっては、大学との共同研究ができたり、最先端の研究に携われる可能性があります。
こういった部署に配属されると、貴重な経験や、特定の分野の高度な知識を得ることができます。
しかし、そういったことができるのは、新入社員中5~10%ぐらいの人しかいないと考えておくのが良いでしょう。
3.福利厚生が充実している。
これは皆さん容易に想像できると思いますが、福利厚生が充実しています。
持ち家の場合補助が出たり、賃貸でも費用の大部分を補助してもらえます。
私も家賃補助を受けていましたが、かなり助かりました。
まとめ
以上、私が感じた大手企業のメリットとデメリットを紹介しました。
大手企業に総合職で入社すると、どのような人生を送るか入ってみないとわからないというリスクが存在します。
一方で、賃金面や福利厚生が良く、生活には不自由しないと思いますので、
特にやりたいことがないという方は大手企業に入社するのが良いと思います。
私の転職体験も記事にしていますので興味があればご覧ください。